新しい白沢(はくたく)をご紹介します!

いま、三光丸クスリ資料館では、陶芸家東川(うのかわ)和正氏制作の新しい白沢像を展示しています。以前同氏に作っていただいたものを含め、これで同館の白沢像は2体となりました。

左側が以前からある白沢。新旧2体がそろい踏みです。病気や災(わざわ)いから私たちを守ってくれそうな、頼もしい姿ですね。

東川氏は御所市在住の陶芸家で、鉄釉陶芸、天目陶芸の作家として活躍中で、当社では、白沢のほか神農像の制作もお願いしています。

「神農さん」は薬業の守り神として大切にされていますが、実はこの「白沢」も、かつては病気や災厄(さいやく)から身を守ってくれる、“ありがたい”存在としてよく知られていました。けれども、いつしか忘れられ、人々の記憶の片隅に追いやられてしまったのです。

“人語を解し、聞くことには何でも答えた”と言い伝えられる白沢。病気を封じる力をそなえ、クスリと健康のことなら何でも知っている頼もしい味方として、一人でも多くの方に、白沢の存在を知っていただきたいと願っています。

白沢(白澤):古代中国における伝説上の獣(けもの)。人間の言葉を話し、何を聞いても詳しく答えたという。牛に似た体に人面が付き、あごひげをたくわえ、顔に3つ、胴体に6つの目、額に2本、胴体に4本の角(つの)をもつ姿で描かれることが多い。黄帝(こうてい:伝説上の帝王)が山奥で出会った際、11,520種の鬼や妖怪について語り伝えたといわれる。

  日本では、災難よけ、病気よけの霊獣(れいじゅう)として知られ、江戸時代の安政年間(1854〜60)にコレラが大流行した折には、「白沢図」が病魔退散の護符として尊ばれ、旅行の際にも、白沢の絵をお守りとして懐(ふところ)に忍ばせていたという。
 ちなみに、神農も古代中国における伝説上の帝王であり、黄帝とともに“三皇五帝(さんこうごてい)”のひとりに数えられることが多い。

角を突き上げ、猛々(たけだけ)しく背中を盛り上げた白沢。その口からは、今にも人間の言葉が発せられそうです。

背中にもちゃんと目がついており、病魔を見張っているかのようです。後ろ姿は何となくユーモラスですね。

※ 白沢像は、クスリ資料館にて見ることができます。興味をいだかれた方はぜひご来館いただき、近くからじっくりとご覧ください!

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