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三光丸の原料でセンブリエキスと共に重要な「苦い原料」の一つであるオウバクについて紹介します。 オウバクは、「みかん科」の高木で樹齢約15年以上のキハダ(黄肌)の樹皮です。この樹皮は2つの層に分かれており、外側のコルク層を取り去って内側の黄色の肉皮を乾燥させたものがオウバクです。 キハダの木は日本全土、朝鮮及び中国と東南アジアの地域に広く分布している雌雄異株の植物です。 日本ではキハダ及びその変種のオオバキハダ、ヒロハキハダ、ミヤマ |
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キハダが自生しており、市場品ではキハダとヒロハキハダが主な物です。 このキハダの樹皮をはぐ作業は、梅雨の後半から7月の木の水揚げが多くなる時に行われます。 これは外側のコルク層を取り除く作業が、この時期にはきれいに出来るからです。 したがってはがした樹皮を乾燥させオウバクとして市場に出てくるのは、8月頃になります。 オウバクの産地は山陰・北陸・東北・九州及び四国です。 品質的には山陰や北陸の物が色も濃くて(薬効成分である)ベルベリン含量も高いです。 これに比べて東北産は色も薄くベルべリン含量も低く品質は少し劣ります。 国産のオウバクは近年キハダの木そのものや山仕事をする人の減少と高齢化により少なくなって来ています。 これに対して需要は生薬ブームなどもあり、年々増えています。 このため現在は中国や北朝鮮からの輸入が半分以上を占めて来ました。 しかし、ほとんどの輸入オウバクは中国南部の物で、中国北部や北朝鮮のオウバクはわずかの輸入に留まっています。 さて、このオウバクは漢方で薬味は「苦」、薬性が「寒」とされ、火を瀉し、湿を乾かし、熱を清め、毒を解す、とされています。 三光丸はこれらの性質を利用し、苦味健胃、整腸、消炎性収斂薬の目的で使用しています。 また、漢方薬としては「黄連解毒湯」、「滋陰降火湯」、「温清飲」などに使用され、胃腸薬だけでなく種々の薬として利用されています。 日本各地でも民間薬として古くから胃腸薬やその他火傷の塗り薬、湿布薬、目薬としても広く利用されています。 三光丸以外にオウバクを利用した古くからの薬は「陀羅尼助」、「練熊」、「百草」が有名です。 三光丸と違うのはオウバクをエキスにして使用し、これが主成分で他の成分は少量の製剤です。 これを一般的にオウバクエキス製剤と言います。 オウバクの主成分は黄肌と言われる黄色のアルカロイドであるベルべリンで1〜4%含有します。 この他アルカロイド、パルマチン、マグノフロリンなどが微量あります。 苦味質としてはオウバクノン、オウバクラクトンなどを含んでいます。水溶性の粘液成分もあります。 このように成分としては色々ありますが、薬理作用としてはやはり主成分のベルべリンが大腸菌、チフス菌、コレラ菌に対して殺菌作用があり、グラム陽性菌、陰性菌及び淋菌に対して抗菌作用が強く、病原性寄生虫(マラリヤ等)には殺虫作用があります。 オウバクエキスでは血糖降下作用、血圧降下作用、胆汁分泌促進作用、抗貧血作用、止冩作用など多くの作用が確認されています。ですから三光丸を服用して頂くと胃腸にはもちろんのこと、その他の諸症状が改善される事もお分かり頂けたと思います。 このように有用性が高いオウバクは、和漢薬だけでなく、化学合成の殺菌性胃腸薬の代わりの原料として塩化ベルべリン原料として大いに利用されています。 |
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オウバク一口知識
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1. |
鮮やかな黄色のアルカリ性の染料として利用できます(古くは良く利用された)。 |
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2. |
湿布には、胡麻油でオウバク末を練り使用します。 |
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3. |
神経痛、リュウマチにはオウバク末を炒め、酢で練って湿布します。 |
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4. |
「黄檗」、「黄蘗」とも書きます。 |
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5. |
キハダの果実は、結核の薬にした民間療法もあります。 |
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6. |
中国産のオウバクは、四川省、湖北省、雲南省など南部産の物が多く輸入されています。 |
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7. |
風呂に入れ入浴剤にすると、打ち身、リュウマチなどに効果があります。 |
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8. |
煎じ汁を目薬に使用する方法は、古くからよく行われていました。 |
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9. |
北海道や東北では、シロコと呼ぶ事もあります。 |
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10. |
成分のベルべリンは強い殺菌力がありますが、腸内の有用殺菌は殺しません。 |
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11. |
キハダの実の黒く完熟したものを煎じ、殺虫薬に使用した地方もあります。 |
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