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カンゾウ(甘草)は「マメ科」の多年草(植物名)カンゾウの走根(葛の根がほぼ地表を横に走り別の所でまた立ち上がる、このような横走りする根の事)や根を乾燥したもので、褐色の皮があり中は淡黄色の細い棒状のもの。 植物名もカンゾウですが薬品名もカンゾウです。 カンゾウは葉が萩に似ており、花は淡赤紫色。 葛のように固まって咲きます。 分布はヨーロッパ南東部、中近東、中国で、それぞれ少しの違いがあります。 中国では東北甘草(ウラルカンゾウ)、西北甘草、新彊甘草、ロシアではロシア甘草、イランやアフガニスタンではペルシャ甘草となっています。 |
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薬としてのカンゾウは東北甘草や西北甘草が主流ですが、他の種類も使用されます。 近年、東北甘草が少し品薄になり、西北甘草などの使用が増えています。 東北甘草は1号、2号、3号、西北甘草は甲、乙、丙と等級づけられ、スティック状にして市場に出ています。 また外側のコルク質の皮を取り去った皮去りカンゾウや短くチップにしたスタイルも流通しています。 また、漢方ではカンゾウをあぶった炙甘草を使用することもあります。 カンゾウの歴史は非常に古く、地域的にも非常に広い範囲で薬として使用されていました。 紀元前のTheophrastの著書に紹介され、中国では神農草本経に記す最古の薬物の一つであり、ヨーロッパから中国、日本まで広く使用されている薬物です。 日本には正倉院に良質の皮去りカンゾウの現物が多量に保存されています。 このカンゾウは漢方で薬味は「甘」、薬性は「平」とされ、脾胃の不足を補い、心火を瀉す、と鎮痛鎮痙、解毒作用、肝機能の強化、去痰、消炎に使用されます。 三光丸もこれらの性質を利用して解毒、消炎、鎮痛などの目的で配合しています。 漢方薬としては味の甘さを利用した矯味目的もありますが、カンゾウは漢方処方の中で最も多く使用されており、一般的な「葛根湯」を始め「安中散」「小青竜湯」など、漢方処方全種類中約8割以上に配合されています。 現在の市場に出ている一般薬、配置薬の風邪薬や胃腸薬にも化学薬品の薬と共に矯味のためや薬効を目的に良く配合されています。 成分は、カンゾウが甘い草と書かれるように、砂糖の150倍以上の甘みを持つサポニンのグリチルリチンが主成分です。 その他にトリテルペン配糖体、フラバノン配糖体、カルコン配糖体など色々あります。 グリチルリチンとその分解物のグリチルリチン酸などやカンゾウエキスで消化器性潰瘍に対する効果、胃液分泌抑制作用、潰瘍修復作用、解毒作用(肝臓で有毒物質と結合して無毒化する)、抗アレルギー作用、抗炎症作用、アジゾン病に対する効果、鎮痛鎮痙作用、鎮咳作用と、非常に広範囲な薬理作用が確認されています。 そして、主成分のグリチルリチンだけでなくカンゾウそのものにも多くの薬理作用が確認されています。 最近ではグリチルリチンに免疫活性を高める作用があるため、免疫力が無くなるエイズの治療薬としても使用されています。 このように多くの薬理作用があることから、ほとんどの漢方処方に配合されることが納得出来ます。 しかし、カンゾウには副作用が確認されています。 それはカリウムの排出を促進すると言う事です。 しかし、この副作用が出るには、カンゾウを茶碗に一杯を一度に用いるぐらい不自然な服用をしなければ心配なく、三光丸の通常の使用では何ら問題はありません。 カンゾウも、三光丸の他原料生薬と同様に、色々な薬理作用があり、三光丸の服用で胃腸の諸症状の他に、アレルギーが出なくなったり、風邪が治るような事もあり得るわけです。 一方カンゾウは天然甘味料として、食品に古くから使用されています。 特に化学合成甘味料がほとんど使用できなくなった昨今は、カンゾウのエキスやグリチルリチンを天然甘味料として、醤油、味噌、ソース、佃煮、漬物など一般食品に使用されるようになりました。 このため、新彊カンゾウやペルシャ甘草がグリチルリチンの抽出精製に多く使用されています。
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カンゾウ一口知識
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1. |
カンゾウは別名「国老」と言います。 |
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漢方薬の芍薬甘草湯は芍薬と甘草だけですが、鎮痛作用は別々に服用した場合は少ないのに、芍薬甘草湯にすると非常に強い鎮痛作用を示します。 |
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3. |
粉末を水で飲むとシャックリ止めになります。 |
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4. |
タバコの甘味料として多く利用されます。 |
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5. |
日本でも北海道の砂丘地帯で栽培が試されましたが、不成功に終わっています。 |
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6. |
カリウムの排出を促進するため、腎臓機能に影響を及ぼす事があります。 |
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7. |
インターフェロン誘導作用があります。(発ガン抑制作用) |
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8. |
非サポニン部分の1成分に抗潰瘍性があります。 |
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9. |
採取は春と秋の2回で、普通秋物が良品とされています。 |
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10. |
ヨーロッパでも、古くから民間薬として利用されていました。 |
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