スペイン風邪
| 大正 7(1918)年の春から翌年にかけ、世界中で猛威をふるったインフルエンザ。発生はフランスのマルセイユといわれます。当時、ヨーロッパでは第一次世界大戦の最中であり、西部戦線でにらみあっていた両陣営で爆発的に拡がり、まもなくフランス全土を覆(おお)い、やがてスペインへと拡がっていきました。 また、ほぼ同時に中国・インド・日本でも発生、スペイン風邪は短期間で世界中に蔓延(まんえん)することとなりました。当時世界人口は約12億人でしたが、なんと2,500万人がスペイン風邪で死亡した(一説には4,000万人)といわれます。日本でも2,500万人が感染し、38万人が死亡しました。インフルエンザウィルスに対する知識がなく、効果的な治療法もなかったため起きた悲劇といえますが、インフルエンザウィルスは進化が非常に速く、すぐに新しいタイプが誕生するため、交通機関が発達し、病気の伝播(でんぱ)速度が速まった現代では、最も恐れなければならない病気の一つとなっています。 |